ロッド:アナコンダ/パワーカープ12ft/3.25TC
リール:シマノ/アルテグラXSD 5500
ライン:サンヨーナイロン/アプロードGT-Rウルトラ20lb
オモリ:インライン3.5オンス(99g)
リグ:ヘアリグ/NGワイドゲープフック#5/NG+Rコーティングライン25lb
フックベイツ:14mmワフター各種
ベイティング:無し、PVAバッグのみ
95.0cm、95.0cm、94.0cm/14.0kg、90.0cm、他メガ匹!笑
レポート:(原文)大和川の鯉釣りといえば、支流を含む全域で魚影が濃くとにかくよく釣れる。ブッコミはもちろん、ストーキング、フライなど釣り方も多様で誰でも気軽に楽しめる川です。しかし50〜60cmがメインのサイズで、ときおり70cmクラスが混ざり、80cm台ともなるとバンザイ。過去に自分がよく通ってた大和川河口(通称:湾岸エリア)は比較的にアベレージサイズが高く、当時から80cmクラスがポツポツ釣れるがそれも希。ロマンを求める鯉釣りは不向き。そんな感じのフィールドです。
湾岸エリアの釣り場は温排水の影響で、真冬はこの付近の鯉が大集結し、その光景は圧巻の一言。肉眼で見えるだけでも物凄い数です。その中には大型で太ましい鯉の存在も確認できますが、それを狙って釣る事は(僕には)不可能で、とにかく数を釣って、その中にビッグワンが混ざればラッキーだと思って取り組んでいます。
本来なら小型の鯉を避けボイリーでじっくりと大型の鯉のアタリを待ちたいところですが、ここは河口から約1.6キロ地点の汽水域で、全体に水深が非常に浅く干潮時は干上がります。そのため絶対水深が保たれる満潮前後の数時間しか釣りになりません。その限られた時間内で効率よく鯉を釣る必要があり、自らの工夫とそのタクティクスこそがここでの釣りの醍醐味だと思っています。
ダンゴメソッド(ワフターとダンゴエサ)も有効ですが、水中カメラでチェックしてみると、今まで(このような釣り場では)最強と思っていた自分のメソッドにバラケの問題や、仕掛けのバランスに不具合が見つかりましたので、さっそくそれらをアップデートしてみました。
まずダンゴは止めて(冬は手も冷たいですし)、より早いバラケが期待てきるPVAバッグとパーティクル系のエサを使用、粒ものがメインの鳥のエサにダイナマイトベイツのメソッドミックスをブレンドし、それに好みのリキッドを適量混ぜています。非常に粒子の細かなメソッドミックスはかなり有効で、一見、底のエサが無くなったように見えても、実は細かなエサの粒子が周辺に散らばっているようで、鯉はその目には見えないエサの粒子を常に吸い込んでいます。ハリスは10cmと短く&オモリの作用が効き易いインラインオモリの速掛仕様です。フックベイトは14mmワフターのソリッドPVAバッグシステムです。この方法は遠投OK、仕掛け絡みナシ、PVAなので分解の速度も早く、フックベイトのまわりで確実にバラケ、なれたら手を汚さずに素早くセットする事が可能。基本的な真冬のメルトTipsです。※気になる人は「solid pva bag」でチェックしてみて下さい。NG-CARPのスリムタイプのPVAバッグが使い易いです。
この効果はてきめんで、時合いともなると早いペースでどんどんアタリを貰えました。ここではほとんど1本しか竿を使わないので、あれこれ探りながらの釣りになりますが、それでも5匹目まではワクワク、6匹目からは作業…ここではいつもそんな感じです。
年末年始と色々な検証で大和川湾岸エリアを訪れました。年末に大和川自己記録更新となる95.0cmの鯉をゲット!さらに90.0cmの鯉もゲット。そして年始の初釣りでも大和川自己記録タイとなる95.0cmの鯉をゲット!続いて丸々と肥えた94.0㎝/14.0㎏!これは奇跡かミラクルか果たして何なのか!僕の思考が昔のままなのか…どうやら時代が変わったようです。しかし、昔の大和川を知る人にとっては夢のサイズの連発だと思います。とにかくラッキー!
このフィールドはサイズだけに拘った“ザ・鯉釣り”ではなく、鯉釣りの色々な楽しさを手軽に体感できます。かなりイージーに鯉が釣れるけど、他では中々味わう事のできない経験から、様々なノウハウ(妄想)やテクニックを学ぶ事ができる貴重な釣り場です。ここにはロマンはありませんが夢があります。また新しい発見を求めて挑戦したいと思います。