レポート;(原文)いよいよ秋も大詰めになった11月の下旬。ここの鯉釣りシーズンはそろそろ終盤かなと、最後のひと踏ん張りでいつもの湖へ行って来ました。
今回は夏頃からこの釣り場で苦楽を共にしてきたAさんTくんと「今年はこれで最後になるかもなので、釣れても釣れなくても一緒にやりましょうよ!」って事で竿を並べました。
つい先日までは、暖かくまったりとした気候でしたが、この週は突然寒くなった感じ。冬はもうすぐそこまで来ているような雰囲気です。
いつ来ても不安定。そんな釣り場ですので、撒きエサには、定番のザ・ソースと安定のレッドアモの各15mmを合わせて1握りチョイの量(×竿の本数分)しか入れませんでした。
それは単独で回遊している(と思われる)数少ない(と思われる)鯉にフックベイトを発見させ、食わせる確率を上げたいからです。
フックベイトは自分が安心して待てる、ザ・ソース15mmボトムシングル(リキッド使用)をチョイス。
僕の隣で竿を出す相方は、ザ・ソース15mmボトムと、レッドアモ15mmPOP-UPのそれぞれを半分ぐらいにカットした、15mmハーフ&ハーフをチョイス。同じ15mmでもボトムボイリーよりも比重が軽いので、低活性時に吸い込み易いと思われ、また、どちらの味も食べたい!という欲張りな鯉にも有効なのかも~?ですね(笑)
夕方、釣友達と早めの食事をしている時、そのハーフ&ハーフにアタリが出ました。そこに居た全員の視線を浴びながら相方が85cmの鯉をゲット。
魚をリリースし、やれやれ~と、一息ついていたら「ピィーーーッ!!」またもや相方のハーフ&ハーフにヒットです。
しかし、ランディング寸前でバラシ。
嗚呼…これまでスッポ抜けは無かっただけに、そうとう食いが渋いのか…残念!
落ち込む相方をしり目に、降りだした雨の中ようやく僕のバイトアラームも鳴りだします。
竿を手に取った時には、リールからラインがかなり出ていました。
「うわぁ!これはマズイかも」
と言うのも、釣り座の岸際に木々が等間隔で並んでおり、現在は水位が高く、それらの幹や太い枝が何本も水中に浸かっているのです。
おまけに立ち位置の左右には高い木が立っているので、竿を大きく倒す事もできません。
自身の経験からここで掛けた鯉は、右奥の岸沿いに向かってへばり付く事が多く、水位が低いときは、それらの障害物を交わせますが、今の状態でそこに突っ込まれると、回収する事が…
~長くなるので省略~
かなりアクロバティックな方法になりましたが、相方と駆けつけてくれたTくんのアシストのおかげで、103.0cm/15.8kgの鯉をなんとかゲットする事ができました。
釣れた鯉の大きさよりも、暗闇と雨の中、3人が必死になってこの捕り物劇を成し遂げた事の方がずっと嬉しかったです。
鯉をランディングした瞬間に全員で「ブォッッッッシュアーー!!!(ヨッシャー!!!)」と言葉にならない叫び声をあげ、ずぶ濡れになりながらハイタッチした感激と達成感は、僕たちの記憶にずっと残ることでしょう。
助けてくれたTくんと相方に感謝しています。ありがとうございました!!
そんな出来事があったことなど露知らず、昼間にはしゃぎ過ぎて先に車で休んでいたAさんは、ダイナマイトベイツの新作である、コルクボール(ワフター)で良型の鯉をゲットしましたし、浮力調節を施した相方のボイリーもそうだったように、これからの低水温時は、同じ大きさでも質量の軽いフックベイトの出番が多く、そして活躍してくれるのかも知れません。
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