原点回帰(宗Fテスター)

 
ロッド:ショートスイング(改) 20号/2.4m
リール:シマノ/ブルズアイXT遠投9120
ライン:サンヨーナイロン/アプロードGT-Rウルトラ20lb
オモリ:インライン3.5オンス(99g)
リグ:ヘアリグ/NGワイドゲープフック#5(アライナー仕様)/NG+Rコーティングライン35lb(カモブラウン)
フックベイツ:ザ・ソースワフター+ダンゴメソッド
撒きエサ:ザ・ソース15mm/ザ・クレイブ15mm
 
 
【原点回帰】
 
春の緊急事態宣言(コロナ禍)でイマイチ気持ちが乗らないせいか、解除された今も遠出して泊まりの釣りをする気にあまりなれず、地元の大阪で半日程度の鯉釣りやタチウオ釣りをする週末を過ごしています。
 
自宅に居る時間も増えたので、昔の写真や過去の動画を見直す機会も増え、もうご存知の方も少ないと思いますが、過去に“Fish Eye”という大阪の鯉釣りをフューチャーしたDVDを作りまして、大川の懐かし釣り場なんかも出ており、久しぶりに行ってみたい気分になりました。
 
数週間後の週末。約10数年ぶりに訪れたこの釣り場は、かなり朽ちて寂れており、非常にノスタルジーな雰囲気の中になんとも言えないドロドロ感があります。例えるなら廃墟のそれと同じ感覚で、フォトジェニックな要素もあり自分としては非常に好きなロケーションです。
 
物凄く久々な場所たったので、ボイリー以外に粉末エサも持参しました。特に都市型河川ではTPOに応じた粉末エサやパーティクル系エサの使い方が功を奏すると思います。使える武器は沢山あった方が良いですからね。

一投目は少し夜が明けてきたまだ薄暗い時間です。自分は早起きが苦手なのですが、汽水の川では潮汐のタイミングが重要で、それを外すと全くアタリが出ない。この川ではそんな事が普通におこります。この場所は一時的に物凄く鯉の密度が高くなるタイミングがあり、今回はそれをピンポイントに狙う計画していました。目覚ましをセットし、這うように布団から抜け出し、暗いうちから死にものぐるいで釣り場に向かう←自転車。
 
暗闇でのフィーディングだったので、ちゃんとイメージ通りに下地ができてるやろか?と考えていると、突然センサーがピコピコ鳴り、スプールが逆回転します。フックベイトは小さなザ・ソースワフターでしたが、ちゃんとそれを見つけて喰ってくれました。
 
慎重にとりこんだ鯉を眺めながらヨシヨシ、やはりこのタイミングか!と思っていると、もう1つの竿が絞り込まれています。少し焦りましたが、こちらの鯉も難なくケット!90台と80台でした。
 
 
ほぼダブルヒットに近い状態だったので、ある程度の密度の鯉の団体さんが通過したのでしょう。直ぐに打返せば良かったのですが、写真撮影やらなんやらで時間が空いてしていましたので、いったん仕切り直す事にしました。潮の具合からまだチャンスはありそうです。次は粉末エサ+ザ・ソースワフターのダンゴメソッドで様子を見てみます。
 
粉末エサ=ダンゴエサですが、自分は特別な位置づけとは考えていません。PVAバッグやネットにパーティクル系のエサを詰めるのと効果は同じで、自分は粉末エサをこねて握る作業を楽しんでいるだけです
 
とはいえ、都市型河川においては今のところ「ワフター+ダンゴ」の組み合わせが何処でも非常に良い結果が出ており自分の中で最強説があります。
 
その数十分後、ピコピコ♪♪ジィーーー!!トルクはありませんが中々のファイトの鯉!竿が2.4mと短く、やり取りじたいは楽なので魚の大きさは判断しにくいのですが、こちらも無事にGot it
 
針を外していると、もう一方の竿がピコピコ、ジィー!おいおい正直すぎるやろ…と、めったとないボーナスタイムを楽しみながらネットイン。105ンチぐらいの鯉と90台の鯉でした。
 
少し休憩したあと、再度仕掛けを入れようとしましたが、既にボーナスタイムは終了している状態で、観光船も動こうとしています。それならば!と、足下にロマンを夢みてバーティカルな護岸ギリギリに仕掛けを落としました。そしてその数十分後…
 
ピコピコピコピコピコ♪
 
は??
 
今回は出来過ぎというか、やる事全てに結果がついてきます。この鯉は非常にトルクがあり長い時間足下でのやり取りが続きましたが、無事キャッチに成功!ネットを持ち上げる際に「重んもっ」と言うかいわないかで、その鯉の大きさを判断するようにしています。
 
「重んもっ!!」今日イチの立派な鯉に満足。長さは先ほどの鯉よりも短いですが、重量は18キロUPでした。
 
 
その後、お昼頃まで居ましたが何の反応もなく終了となりました。
 
今回は釣り場のポテンシャルから、大型魚を含む釣果となりました。鯉のサイズは時の運で、自分の場合はラッキー以外の何でもありません。しかし今回の場合は、なによりサイズ問わず狙いのタイミングで釣った事、思い通りの展開と言える結果に大満足な気分になりました。
 
鯉釣りにおいて最も重要な事とは、エサを置く地点(ポイント)タイミング。この事をあらためて感じた地元の大川での出来ごとでした。

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